自分の腕一本で年収アップを実現しよう！

フリーランスエンジニアの皆さんに聞いたところ、フリーランスになった一番の理由は、「収入が上がるから」という言葉でした。

それほどフリーランスの収入というのは魅力的なのだと思います。

フリーランスになることを考えている、またはなろうと決意したあなたにとって、「フリーランスの年収」は一番の関心ごとではないでしょうか。

実際のところ、フリーランスで働いている人の年収はどれくらいなのか。

さらに、フリーランスで年収1,000万を稼ぐにはどうしたらいいのか、まとめてみました。

フリーランスエンジニアの年収相場

まず、グラフと表を用いて具体的な数値を見ていきましょう。

年齢別 年収相場

ソフトウェア開発系 フリーランスエンジニア「年齢別」年収相場（首都圏）

※ 出典：バリューアークコンサルティング(株)
※ グラフには正社員エンジニアの平均年収も載せてあります

正社員の平均年収とフリーランスエンジニアの平均年収との差は下記のようになりました。

※ 正社員エンジニアの平均年収は厚生労働省の労働統計要覧から算出

これを見ると若いほどフリーランスに転向すると年収が大幅にアップするということがわかります。

スキル別 年収相場

ソフトウェア開発系　フリーランスエンジニア「スキル別」年収相場（首都圏）

平均年収を見ていくと、SAPが最も高く、アセンブラが最も低い結果になりました。

次に、平均年収と最高年収の開きについて見ていくと、PL/SQLで240万、Swiftで300万の差があります。

同じスキルでも経験年数やレベルによって差が開きやすいのかもしれません。

工程別　年収相場

ソフトウェア開発系　フリーランスエンジニア「工程別」年収相場（首都圏）

上のグラフにおいて平均年収を見ていくと、コンサルやPM、要件定義など上流工程が最も高く、運用保守、テストなど下流工程が最も低い結果になりました。

表を見て感じたと思いますが、着実に経験を積んで上流工程に携わっていくことが年収アップにつながることが見てとれますね。

「プログラミング」は国を挙げて能力を伸ばしたい一番のスキル

文部科学省は2020年から小学校での「プログラミング教育の必修化」を検討すると発表しました。

成功している会社の上位ランキングがIT（情報技術）企業で占められており、人工知能（AI）などの普及を見据え、新しい技術を使いこなして付加価値の高い仕事につく人材を増やすことが狙いです。

今や総務省は指導者の確保や機材の提供などきめ細かく支援し、23年をメドに1万団体の設立をめざします。

そもそもITエンジニアって何？どんな仕事？

エンジニアとは、いくつかの種類がありますが、簡単にイメージできるのはプログラマーではないでしょうか？

コンピュータを動かす「プログラム言語」を用いてコンピュータプログラムを組み、さまざまなシステムやソフトウェアを作る仕事がプログラマーです。

スマートフォンの中に入っているアプリも、ATMを動かすシステムを作るのもプログラマーです。

家庭にあるものから公共の物まで、プログラマーが作るプログラムによって動作しているものはたくさんあります。

プログラマーの他にも、システムエンジニアという職種もあり、プログラマーがプログラムを作る仕様書を作るのがシステムエンジニアです。

フリーランスとして年収1000万円稼ぐためには？

2018年5月現在で、フリーランス求人約600件の年収分布を算出したところ、次のグラフのような結果となりました。

※ proengineer フリーランス求人案件より算出

このデータを見て分かるように、フリーランスエンジニアは技術や実務能力に応じて、年収1,000万円を手にすることも夢ではないのです。

では、年収を上げるためにはどのような方法がいいのか、年収アップを目指す為の3つのコツについて焦点をあててみたいと思います。

1. 営業力

会社員の時とは違い、フリーランスは自分の力で仕事を獲得しなければなりません。

技術力もあり、スキルもある。経験もあるけれどそれをアピールすることが苦手・・・という人も中にはいるでしょう。

そのような場合、あなたに代わって営業をしてくれるのが「転職エージェント」です。

信頼できる転職エージェントとの出会いがとても重要となるでしょう。

交渉力、営業力は年収アップの重要ポイントです。

経歴書は自分を営業する為の一番の武器です。

自己PRや今まで使用したことのある技術等に関して内容が薄いと、それだけで企業や紹介会社は「本当にこの金額に見合った人なのか」という見方になってしまいます。

フリーランスとして単価を上げたいのなら、経歴書は丁寧に綺麗に記載することも自身のアピールとしてはとても大切です。

具体的には、案件の規模感、自分のポジション、言語のバージョンや使用ツール、ディストリビューションなど出来る限り細かい記載を行うことが大切です。

まずは自分の強みをしっかりと把握しておくことが大事です。

2．学習意欲

どんなにベテランの人でも、勉強会やセミナー等に参加し技術の流行を押さえ、自己学習を欠かさないことが非常に重要と言えます。

学習意欲を持ち、上流工程まで熟知した付加価値の高いエンジニアとなることを目標にしてみましょう。

3．社会適応能力

フリーランスは会社という組織には属していなくても、社会の中で報酬を得ています。

いくら技術レベルが高くても、企業から信頼を得られなければ仕事はもらえない、ということを心得ましょう。

フリーランスの年収を底上げさせるストックビジネス

ビジネスの基幹としてフロービジネスとストックビジネスが存在します。

フロービジネスとは1度納品してしまえば終わり、という仕事体系です。

ストックビジネスは1度納品しても定期的にメンテナンスなどを行う仕事体系です。

フロービジネスは1度の納品・支払いで終わってしまいますが、ストックビジネスは毎月固定された収入を得ることができます。

フリーランスって税金はどれくらい取られるの？

主に所得税と住民税

フリーランスとして活動しているエンジニアが支払わなければならない税金は主に所得税と住民税です。

所得税の税率は所得金額によって異なっており、

・195万円以下 → 5パーセント、
・195万円以上330万円以下で → 10パーセントと徐々に上がっていき、
・4000万円以上の所得を得ていると → 45パーセントという高い率になることが特徴です。

生活していくためには195万円以上の収入が必要になるため、少なくとも10パーセントの所得税を支払うことになります。

住民税とは市区町村民税と都道府県民税の合計額のことを指します。

その税率は自治体によって異なっていますが、都市部では10パーセントであることが多くなっています。

加えて均等割が課せられ、その合計額を支払います。

年収1000万円だと税金は幾らぐらい？

年収1000万円の場合は所得税の税率が33パーセントになるため330万円ですが、控除額があるため納める金額は約176万円です。

続いて住民税ですが、控除額を考えると約97万円を納めることになります。

税金の具体的な金額は居住している自治体によって異なるため、大まかな計算になりますが、ここからさらに消費税と各種保険料を支払わなければなりません。

税金の申告を青色申告で行うか白色申告で行うかによっても変わってきますが、手取り金額は600万円前後になってしまうのです。

まとめ

フリーランスの年収について、およその金額は想像できるようになったでしょうか。

フリーランスで働く場合、 年収795万円（月収66万円）以上稼がないと、 平均的な会社員よりも、生涯年収は低くなってしまいます。

一般的にフリーランスエンジニアとして成功すれば、年収は会社員時代の2倍は稼げるといわれています。

もちろん、エンジニアとしての能力はもとより、フリーランスとして生きる能力が高ければ、3倍5倍と稼ぐ人もいるでしょう。

自分の腕一本で年収アップを実現できるのも、フリーランスならではの魅力！

ぜひ頑張って卓越した技術を身に着け、レベルの高いフリーランスとして高収入を目指してください！！