上手に辞めるために

上手に仕事を辞めたいのなら、まずは”辞める”とはどういうことか理解しておく必要があります。

なぜなら、辞めるということについてしっかり知らなければ、結果的に自分を苦しめることになるからです。

仕事を辞めるということは、身体的にも精神的にも大きな負担がかかります。

幸せになるための第一歩として辞めるはずなのに逆に、自分を苦しめることになっては本末転倒です。

「辞める」ということについて、しっかりとした知識を持ち、その技術を身につけておくことが重要です。

こちらのページでは、仕事を上手に辞めるために知っておくべきこと、やるべきことについてピックアップしていきたいと思います。

「辞める」ということとは

まずは”仕事を辞める”ということに対する考え方です。

あなたにとって「辞める」という言葉はネガティブな印象がありませんか?

ひょっとすると仕事を投げ出すようなイメージがあるかもしれません。

日本人には耐え忍ぶことを美徳とする考えがベースにあるので”辞める”という言葉にはあまり良くない印象があるようです。

確かに、私たち日本人は生まれた時から頑張ることが褒められ、途中でやめることに対してはマイナスの評価を受けてきました。

やめることで褒められるのは悪い癖や悪い習慣をやめることができた時くらいです。

ですから「仕事を辞める」を行動できないのは、幼い頃から刷り込まれている「頑張ることが美徳」「やめることは悪いこと」という教えが素になっていると思われます。

辞めることができるとしたら

もし、そんな教えに影響されることなく、すんなりと仕事を辞めることができたなら、あなたは人生の時間をもっと有意義に使えるはずです。

なぜなら、残念ながら人間には、個人個人どうしても達成できないことがあって、それに費やす時間や労力が有意義とは言えないからです。

人が仕事を頑張ることができる理由は、そこから得られる成果=報酬を期待しているからです。

身を削る思いをして、達成する可能性がほぼないと思われる仕事に携わることがどんなに虚しいか想像できると思います。

逆に、成果を確実に期待できる仕事への注力すること、そのやりがいのある仕事に就くことの誇らしさについては説明は不要だと思います。

「辞める」の本当の目的

「辞める」とは辞めること自体が目的ではなく、人生を充実させるのための行動であるということを認識しておかなくてはいけません。

今まで一生懸命に頑張ってきたことを辞めることで、自分を見つめ直す時間ができます。その時間は実現不可能な目標ではなく、実現できる目標を定める時間です。

幸せとは何か、これからの人生で何を求めるか、自分の未来を考える時間なのです。

本来「辞める」ということは、このようにポジティブなものであるべきです。

上手な仕事のやめ方とは

前述したように、仕事を辞めるという行為は個人にとってかなりの負担があります。辞めることで、自らの身体や精神にダメージを負わないように対策する必要があります。

上手に仕事を辞めるためのポイントをご説明します。

新たな目標を定める

辞めるという事について罪悪感を感じてしまうのは、ある程度仕方のない事です。

そんな罪悪感を感じないために新たな目標を定めておくことをお勧めします。

仕事を辞めて次の目標といえば、次の仕事を探すこと。

次の仕事が決まっているのであれば、仕事を開始するまでの事前調査や有利な資格の取得、またはその準備などです。

とにかく、仕事を辞める事に対する罪悪感などについて忘れるように、とにかく新たな目標設定をして動くという事です。

イメージを変える

自身の精神状態がダメージを受けないようにするためには、「辞める」ということに対するネガティブなイメージを取り去る必要があります。

と言っても、今までの経験から「辞める」という行為自体に挫折感や自己嫌悪などの感情
が必然的に伴っていますので、その感情とどのように向き合っていくかが重要になってきます。

辞めることは、決して悪いことではない、未来に向かっているということを自分で認識しておくことが重要です。

行動の切り替え

今まで頑張ってきた仕事を断念して、新たな目標を実現するためには行動の切り替えが必要です。

強い信念を持って取り組んできた仕事、理想を掲げていた仕事であってもどうしようもない理由で諦めなくてはならない状況が生まれてきます。

そんな時は柔軟な考え方とあなたの行動の切り替えが非常に重要です。

ダメな辞め方

幸せになるために仕事を辞めたはずなのに幸せを実感できない。

そのような方がいます。その理由は、辞め方に問題があると言えます。

私たち人間は、どうすれば幸せになれるか、という事に関しては予測ができません。

ですから、いつどの時点で取り組みを辞めるか、見切りをつけるかなど辞め方が非常に重要になってきます。

こちらでは、望ましくない辞め方、ダメな辞め方について取り上げてみたいと思います。

投げ出す

仕事が大変になったからといって、簡単に投げ出すようではもともとその仕事を本気で取り組む姿勢が無かったと言わざるを得ません。

子供のように苦痛があることをすぐに投げ出すようでは、仕事だけでなくその人の人生において何一つ成功を収めることができないということが推察できます。

自分は悪くないという思い込み

自分の立場はしっかりと守った上で辞めるといった方法です。

どうしても辞めざるを得なかったというに形をとることで自分は悪くない、悪いのは会社・世間・時代だという風に責任転嫁する方法です。

こういう辞め方は「辞める」という成長の機会を台無しにしてしまいます。

そればかりか、幸せになるための新しいチャンスをを逸してしまいます。

辞めるときに大切なことは、辞めるに至った過程の自分を省みることでその後の人生の糧にすることです。

感情のままに辞める

本当に限界という状況は、仕事でもプライベートでも起こるものです。

そんな時に「もう、や〜めた!」と後先考えず辞めるのは自滅的と言えます。

感情的な辞め方は、その後の後始末が厄介であることは理解しておく必要があります。

それに、経験があるかもしれませんが、感情を爆発させて落ち着いた後はくよくよ考え込んでしまうことになることもしばしばです。

感情を爆発させて辞める方法は賢い辞め方とは程遠いものです。

【上手に辞めるために】〜まとめ

仕事を辞めた後の自分の幸せのためには、「辞める」ということをしっかり理解する必要があります。

辞める事によって、自分の中に起こるメンタル的な負担やその対処法など。

大切なことは、辞める目的が何なのかということです。究極は幸せになるため、明るい未来のため、新たな充実した仕事を見つけるためということをしっかり理解しておく必要があります。

そのためには上手な辞めた方を同様にやるべきでダメな辞め方についても十分に理解しておくことが重要です。