フリーランスエンジニア|7つのデメリットとその解決法

良いことばかりじゃない!フリーランスのデメリットとは

これから世界中の企業や個人が「時間や場所を超えて仕事をする時代」が訪れます。そして、この傾向はさらに強まっていくのでフリーランスとしての働き方がより注目されることになるでしょう。

そんな、これからの時代に注目される「フリーランス」という働き方。実は良いことばかりではないのです。

自由でより有意義なフリーランスライフを送るために、知っておくべき7つのデメリットとその解決法についてまとめてみました。

ぜひ、フリーランスとしてスタートする前に参考にしてください。

デメリット1 〜 不安定な収入

多くのフリーランスの方が抱えるのが「来月の収入が分からない・・・」という不安。

これは、生活に影響するだけでなく心理的にも大きな負荷がかかります。更に仕事をしていないと収入が途絶えてしまうので、大きな怪我や病気の時は大変です。

今の時代、一社と雇用契約を結んでいる正社員よりも、複数の収入源を持つことが出来るフリーランスの方がむしろリスク分散されているという人もいます。

ただ、フリーランスはいくら時間を掛けて頑張っても成果に繋がらないと収入はゼロ。

結局は「お金」の不安が一番大きいと思いますが、「仕事」があれば全て解決しますね。

フリーランスエンジニアを目指すなら、最低限の「お金」を確保してから辞めるべきです。

貯金をしておく

貯金は必須:金額は人にもよりますが、「100〜200万円」くらいからだと思います。
イメージとしては、万が一収入がゼロ円でも、半年〜1年は暮らせるぐらいが目安。

貯金を使いつつ、半年〜1年くらいチャレンジしてみて、もしダメだったら、会社員に戻ればいいと思います。

一旦チャレンジすれば、自分の問題点も分かると思うので、そうしたら、場合によっては、またお金を貯めて、再度チャレンジもできますね。

世間でいう「安定」「不安定」

世間一般の考え方としては、「正社員=安定」で、「正社員以外=不安定」ですが、これって本当ですか?・・・と質問されました。

日本に限らずですが、ほとんどのフリーランスの方々は、高いスキルを持っているだけでは残念ながらなかなか認めてもらえないところがあります。

フリーランスになりたての時期は、勤続年数が何年もあるサラリーマンと比べて社会的信用が低いです。特に困るのが、金融関係に関わる時です。

例えば、クレジットカードを新規取得したり住宅ローンを組んだりする場合、申請が通らないことがあります。

そういった契約が必要なことが事前にわかっているなら、退職前に全て済ませておきましょう。念のため、カードローンに加入しておくのも良い考えです。

デメリット2 〜 早期に解除される場合がある

フリーランスというのは、技術職からすると夢や希望がある世界にも感じますが、スキルが見合わないと判断された場合、早期に契約解除される恐れがあります。

雇用している側からしてみたら当然なことです。

企業の要件を50%のレベルで満たしていれば、まず早期に解除されることはありません。ということは、技術力50%に満たない人物が解雇されるということになりです。

人間は環境に面白いように順応します。スキルが高い現場では、気がつくといつの間にかスキルが身についているのです。

「レベルが高い現場で自分を磨きましょう!」 もし、今の自分にスキルがない、もっと磨きたいということであれば、改めて学習することをオススメします。

デメリット3 〜 社会保障が少ない

フリーランスは、サラリーマンと比べて社会保障が少ないです。下記の3つはフリーランスが入らなければならない社会保険です。

健康保険

フリーランスの場合、全額を自己負担しなければなりません。保険料は市区町村によって異なる為、担当窓口などで計算してもらい確認しておくといいでしょう。また、申請すれば会社で加入している健康保険を2年間任意で継続することも可能ですので、どちらか安い方に加入しておきましょう。

厚生年金

会社を退職した場合、厚生年金から国民年金への切り替えが必要となります。厚生年金より老後に受け取る年金が少なくなるため、別途個人年金を掛けて老後の資金を補填したほうがよいでしょう。

節税対策も考えて、掛け金全額が所得から控除できる確定拠出年金がおすすめです。

介護保険

高齢者や、介護が必要な人に対する保障制度で、40歳以上の人は加入が義務付けられています。訪問介護や老人福祉施設の利用などの各種サービスを受けられます。
65歳以上になると原則として年金から天引きされます。

デメリット4 〜 仕事に関わる全ての責任を負う

具体的には、本業以外に以下のような雑務が増えます。

 

  • 国民年金の納付
  • 住民税の納付 
  • 年に1回の確定申告&所得税の納付 
  • 仕事を受注するための営業活動
  • 契約書や見積書の作成
  • 仕事が完了したときの納品、請求業務
  • 経費などを帳簿へ記帳 

 

慣れると自然にこなせるようになりますが、最初のうちは面倒に感じると思います。

 

フリーランスになると国民保険や年金、交通費、税金などは収入の中から払わなければなりません。 会社員時代には当たり前にもらっていたボーナスもありません。 

会社員のときと同じ生活レベルを維持するためには、最低でもサラリーマン時代の年収の1.5倍は必要です。

たとえば、会社員で年収500万円の人であれば、その1.5倍である年間売上750万円(=月単価約63万)以上の仕事を継続して得ることができるなら、フリーランスになるメリットはあると言えます。

デメリット5 〜 孤独を感じる

ここでいう孤独とは、「一人でいることによる孤独」を指しますが、それならコワーキングスペースに行ったり、シェアハウスに住んだりすれば解決。

現代はフリーランスが増えてきているので、サービスも充実してきています。

なお、「精神的な孤独感」に関していうなら、会社員でも同じですよね。
(一人でいる孤独より「大勢の中の孤独」の方がかえってつらいかも・・・)

忠告をくれる友達、先輩、後輩は大切に。

デメリット6 〜 モチベーション管理が難しい

フリーランスは多くの自由が与えられるからこそ自制が必要です。時間の自由はありますが、成果がなければ収入はゼロになります。

また、フリーランスにとって仕事は与えられるのではなく、自ら選択するもの。常に「自分が何をしたいのか」向き合わなければなりません。

デメリット7 〜 病気で寝込むと大ピンチ!

健康を損なうと仕事が出来なくなり、自分だけではなく、家族も困ることになります。

フリーランスは働けなくなったら、その時点で収入が無くなってしまいます。そればかりか、クライアントからの仕事を失ってしまうかもしれません。日頃から健康管理をし、場合によっては保険の見直しを。

解消法・対策

人間である以上は時折体調を崩してしまうことは仕方がありません。そのため、健康上のリスクがあることを考えた上で対策をしておくことです。

対策として一番有効なのは貯金です。3ヶ月~1年分の生活費を貯金しておけば、万が一長期療養が必要になった時でもすぐにお金に困ることはなくなります。

また、働き続けなくても定期的に収入が入ってくるような、サイドビジネスを日頃から地道に構築しておくことも大切です。たとえば、ウェブサイトの広告収入やアプリの販売など。

フリーランスは、副業をすることも自由なので、そのメリットを有効に活用しましょう。

まとめ

フリーランスエンジニアを目指す前にやるべきことがあります。

まずは最低限のお金を確保しましょう。お金の余裕=心の余裕です。

まずはやってみないと、「向き不向き」とか「デメリット」とかも分からないですよね。

「半年から1年くらいは、フリーランスにチャレンジする準備期間」と考えて行動しましょう。

具体的には、「会社勤務をする→社内で信頼を蓄積する→辞めてほしくない人材になる→独立するので仕事を回してくれるよう交渉→独立準備完了」といった感じです。

キャリアのブランクなんて気にしなくて大丈夫。

エンジニアだったらスキルがあれば再就職できます。

時間の自由を得て充実した生活ができ、フリーランスという働き方に誇りを持たれている方も最近は多いように感じます。特に自分自身のことをしっかりと管理できる人にとってフリーランスはいい働き方と言えるでしょう。

デメリットもありますが、思い切ってチャレンジしてみて下さい!