フリーランスエンジニアになったからには世間一般の年収を“ぶっちぎれ!”

フリーランスになることを考えている、またはなろうと決意した人にとって、「フリーランスの年収」は一番の関心ごとではないでしょうか。

さらに年収1000万を目標に働いている方も多いのではないかと思います。

このページでは実際にフリーランスで働いている人の年収はどれくらいなのか。

また、フリーランスで高年収・年収1000万を稼ぐための方法をまとめてみました。

世間一般の平均年収から、フリーランスとして自分の年収を把握する

まずは、フリーランスになった場合に予想される収入が世間一般の平均よりも高いのか安いのかを感覚として把握するために、総合的な平均年収を見てみましょう。

国税庁は毎年、「民間給与実態統計調査」を発表しています。

SEの平均年収

厚生労働省が発表している賃金構造基本統計調査(平成29年)をもとに算出した金額によると、SEの平均年収は550.8万円となっています。

全体の平均年収が454.5万円なので、SEの年収は比較的高い水準にあります。

過去5年間の推移を見ても、500万円を超える高い水準をキープしていることが分かります。

男女別で年収は変わるのか?

性別にみた賃金 男女別に賃金カーブをみると、男性では、年齢階級が高くなるとともに賃金も上昇し、50~ 54 歳で 425.7 千円(20~24 歳の賃金を 100 とすると 203.6)と賃金がピークとなり、その後下降しています。

女性も 50~54 歳の 269.5 千円(同 135.1)がピークとなっているが、男性に比べ、 賃金カーブは緩やかとなっています。(第2図)


出典:厚生労働省 平成28年賃金構造基本統計調査 結果の概況

会社勤めの人とフリーランスでは、どちらが高額の年収を稼げる?

終身雇用の時代は終わった。

終身雇用制が崩壊した今、定年まで安定した収入があるかどうかは誰にもわかりません。

それでもなお、「会社」という名の後ろ盾があったほうが良いという人はいるでしょうし、決して間違ってはいないと思います。

毎月の定期的な収入が保障されているということがどれほど心強いかは、フリーランスになってみないとわからないことでしょう。

収入に関して不満を持っている人も多い?

一方、リーマンショック以降は給与がなかなか上がらず、サービス残業だけが嵩んでいく…

といった苦しい状況の中で、「仕事内容と勤務時間に見合った収入を得られていない」と感じている人も多くいます。

「DODA」(インテリジェンス運営)がビジネスパーソン800人を対象に行ったアンケートでは、「IT/通信」「メディア/広告」業界の企業で働く人の仕事に対する満足度は非常に低いという結果が出ています。

会社勤めが良いのか、フリーランスが良いのか。その選択が正しいかどうかは本人しか判断できないことです。

フリーランスの方がやっぱり年収は上がる

しかし、こと収入面に関してだけ言えば、フリーランスは会社勤めの人よりも年収を多く稼げる傾向にあります。

なぜなら、やればやった分だけ報酬に還元されるから。

しかも、自分の得意とする分野を選んで勝負できるからです。

会社員は業務命令に逆らうことはできません。

たとえ自分の目指すキャリアの方向性と異なるものであっても、黙ってやるしかないのです。

その点、フリーランスなら、本当に自分自身がやりたいと思う仕事だけを選ぶことができるのです。

得意分野であれば、良い成果を出すこともできるでしょう。

そうすれば、オファーも途切れず、収入が見込めるという好循環が生まれます。

フリーランスには4タイプ存在します。

クラウドソーシングを事業として展開するランサーズが、2015年3月26日に「Lancer of the Year 2015」を開催しました。

イベントの目的は「新しい働き方」を日本社会に提案することで、イベントの中で「フリーランスの実態調査」について発表しました。

調査では、フリーランスの年収やフリーランスの労働時間の割合などが発表されました。

フリーランスには4タイプ存在します。それぞれの労働時間と年収の相関関係を見ていきましょう。

タイプ1:副業系すきまワーカー

企業に雇われてはいるが、すきま時間を使ってフリーランスとして働いている。
フリーランス労働時間:平均週5h未満
年収:平均200万~400万

タイプ2:副業系パラレルワーカー

雇用形態は様々ですが、2社以上の企業と契約している。
フリーランス労働時間:平均週5h~10h
年収:平均:400万~600万

タイプ3:自由業系フリーシニア

特定の会社に勤務しておらず、独立して仕事を受ける。
フリーランス労働時間:平均週5h〜20h
年収:200万~400万

タイプ4:自営業系独立オーナー

個人事業主か法人企業を経営している。
フリーランス労働時間:平均週40時間以上
年収:400万〜600万

フリーランスとして年収1000万円稼ぐための姿勢

フリーランスとして年収1000万を稼ぐには挑戦が必要

フリーランスで年収1000万を稼ぐ人の特徴として、色々な案件に挑戦する傾向があります。

色々な案件に挑戦する事で、新たなスキルを獲得できるという利点もありますし会社からの信用性も上がります。

新たなスキルの獲得や会社からの信用性というところの質を上げていく事で高額な案件を任される事に繋がっていきます。

プロダクトに対してクライアントと対等に会話し提案できるか

よくいるのが「フリーランスだから、任された仕事だけこなそう。

当たり障りのないように。」という人です。

確かに、会社の社員に比べたら責任もプロダクトにかける思いも薄いのかもしれませんが、会社の方からしてみたら「良いプロダクトを作りたい」という思いで仕事をしているのです。

ですから良いプロダクトを作るための意見を言ってくれる方の方が企業としてもニーズがあります。

最初は遠慮してしまいますが、慣れていく中で、自分の意見をぶつけてみましょう。

コミュニケーション力などのヒューマンスキルに長けている人

フリーランスとして企業側が最も危惧するポイントは「会社に馴染めるか」です。

コミュニケーションが取れなければ、どんなに技術力があっても良いプロダクトは作れません。

他の方が萎縮してしまうような人をフリーランスとして雇いたいとは思いません。

逆に、「この人がフリーランスで入ってくれればコミュニケーションがうまくいき仕事がめちゃめちゃ捗る」というような人だと企業は雇いたいと思います。

ですので、ヒューマンスキルを磨くこともフリーランスとしての1つの技術なのです。

フリーランスの年収を底上げさせるストックビジネス

フリーランスとして年収1000万を稼ぐための手段として、ストックビジネスを紹介します。

お金を稼ぐためのビジネスの基幹としてフロービジネスとストックビジネスという概念が存在します。

フロービジネスとは1度納品してしまえば終わり、という仕事体型です。

ストックビジネスとは1度納品しても定期的にメンテナンスなどを行う仕事体型です。

フロービジネスは1度の納品・支払いで終わってしまいますが、ストックビジネスは1度の納品・支払いで終わる事無く毎月固定された収入を得ることができます。

ストックビジネスは手間がかかりそうですが、1度完成したプロダクトなので、実はそんなに手間がかかりません。

どれだけストックビジネスという仕事体型で案件をこなせるかも、フリーランスの年収1000万を達成する上で重要な要素になります。

エンジニアの中でも年収1000万円を実現できる職種は?

IT業界で、会社員として、年収が1000万円を超えてくるのは、ITコンサルタントやプリセールス、プロジェクトマネージャー、CTOといった職種です。

いずれも、高いコミュニケーション能力やマネジメント能力が要求されるお仕事です。

しかし、その分希少性が高く、企業からの需要が特に高くなっています。

他にはAI・機械学習などの専門スキルを持っている事、外資系IT企業なども年収1000万を超えてる人が多いと思います。

マネジメント能力があれば、年収1000万円も夢じゃない!

年収1000万円を目指す一つの方法として、マネジメント能力を身につけるという方法があります。

エンジニアとしての知識や技術を身につけることももちろん大事ですが、チームリーダーなど人の上に立って、人のマネジメントがスムーズできるようになれば、年収は今よりもっと上がります。

それに、企業からのニーズが時代の流れとともに「クライアントの要望通りの開発の遂行」から「プロジェクトを必ず予算内、期限内でまとめる」「メンバーを束ねてプロジェクトを成功させる」へと変化してきています。

それに伴い、メンバーをマネジメントし、プロジェクトを予算内、期限内で確実に実行し、期待どおりの成果を出せる人の需要が年々高まっているのです。

マネジメント能力+αの能力も必要

年収1000万超を目指したければ、マネジメント能力を磨くことは今後欠かせなくなってくるのは間違いないでしょう。

また、それに加え、コミュニケーション能力やその人独自の専門性を磨くことも重要です。

今何を求められるのかということに敏感になるべし!

年収をアップさせるためには、企業の需要として、今何を求めているのか、今の技術トレンドが何なのかを敏感に察知することも大切です。

企業からの需要に柔軟に対応できるように、技術・スキルを日々磨くこと。

年収1000万円への道に向けて、まずは自身のコアとなるスキルは何か、今後どんな部分をコアとしたいのかを明確にすること。そして、年収を少しでも増やせるように、できることからコツコツ努力を積み重ねていくことが大切ではないでしょうか?

専門希少価値分野、外資系IT企業の年収が割高になりがち

他の手段としては、やはり専門性が高く希少性の高い分野でのスキル・技術を高める事です。

最近で言うと、AI・機械学習分野は経験者も少なく希少性が高いので、年収を800〜1000万を超えてくる事が多いです。

また、単純に外資系IT企業大手などは英語が必須となりますが年収レンジが日系企業よりも高いので、年収800~1000万を超えてくる方は多いと思います。

まとめ

案件に携わるということは、フリーになって勝負する、チャレンジするということになります。 

企業と直接契約をして年収を上げるためにはエンジニアとしてのスキルを上げることが必須です。

これは企業側が高額の報酬を払いリスクを負うことを考えれば当然です。

自身の作ったアプリやサービスがあればフリーランスエンジニアとして売り込む際のアピールにもなります。

仕事終わりに居酒屋で飲む時間を削って頑張るくらいでないと年収アップというのはおぼつかないと思っていたほうがいいでしょう。

自分の腕一本で年収アップを実現できるのも、フリーランスならでは・・・。

ぜひ、卓越した技術を身に着け、ハイレベルなフリーランスとして、高収入を目指してください。

「千里の道も一歩から」と言います。  がんばれフリーランス!!