フリーランスエンジニアの単価っていくら?教えて!!

フリーランスエンジニアの「単価」ってなんのこと?
フリーランスエンジニアの「単価」とは、契約先の会社が「1カ月にいくら払います」という金額のことを指します。
第四次産業革命と呼ばれる技術革新の中、IT人材は、あらゆる産業において必要とされてきており、人口減少とあいまって今後ますます不足することが見込まれています。
優秀なIT人材の獲得競争は、業界・国境の垣根を越えて激しくなってきています。
それと連動してIT関連業界の給与は上昇すると思われていますが、フリーランスになって迷うのは自分の仕事の単価のはず。
そこでフリーランスエンジニアIT技術者の単価を調べてみました。
上記のような背景を踏まえて、経済産業省は、IT関連業界における給与制度や採用等に関する現状及び課題について把握し、今後の施策の検討材料とすることを目的として、調査を実施しました。
フリーランスエンジニアの「単価」とは
企業と契約するときに、月の作業時間を「140~160時間で60万円」とか「160~180時間で80万円」のように基本の単価を決定します。
これは会社員でいうところの「基本給」にあたります。
すなわち、フリーランスエンジニアの「単価」とは、「月の作業時間と金額=基本の単価」になります。
フリーランスは市場動向掴んで「売り手」になるべき
経済産業省の、IT関連業界における給与制度や採用等に関するデータ結果を踏まえ、優秀なエンジニアは年収を伸ばせば良いし、もしキャリアミスマッチしているエンジニアはやり直せばいい。
(フリーランスのままでも「チームの一員として働ける会社」もあるので、Web企業で正社員キャリア積むことを目指すべき)
システムエンジニアの単価事情
平均的なシステムエンジニアの単価相場は100万円前後と言われています。
これはあくまでも会社間で契約されるエンジニアの料金相場で、100万円全額がエンジニアの手元に渡るわけではありません。
この金額の中から事務所の家賃、営業の人件費、総務部や経理部など間接部門の給料、もちろん社長や役員の報酬なども差っ引いてから、エンジニアの給料やボーナスが支給されます。
個人で運営しているフリーランスSEに対して100万円以上の単価で契約する企業はほとんどありません。
当然ながらフリーランスが間接部門の費用がほとんどかからないのは企業側も知っているからです。
フリーランスSEの単価が決まるまで
最初に案件参画の話が出てきたときに、ベースとなる金額がざっくりと決まります。
「金融系システムで設計から開発、テストまでする案件があるけど、やってみる?開発言語はJavaで単価は○○万くらい。」
「ちょっと厳しいですね。あとプラス5万円なら考えますが。」・・・こんな感じで進みます。
あまり相場からかけ離れた単価を提示しないよう日頃から最新の相場はインプットしておいたほうがよいでしょう。
単価面で合意したら、月の作業時間や残業単価などの条件面の詳細を詰めていきます。
単価を決めるときに気をつけるポイント
作業時間は月に160時間前後で契約することが多いのですが、ここで気をつけておきたいのは、作業時間の上限と下限です。
たとえば
(A)単価80万円 160時間~180時間 控除・残業単価4,000円/1h
(B)単価75万円 140時間~160時間 控除・残業単価4,000円/1h
という条件の契約があったとします。
一見、単価は(A)の方が高いので好条件のように見えますが、作業時間を考えると(B)の方が良い条件かもしれないのです。
単価交渉の際には作業時間の上限と下限もさることながら、現場の平均的な作業時間も確認しましょう。
1カ月の作業時間が上限の160時間や180時間を超えた場合は、超過分を時給で受け取ることになります。
会社員でいう「残業代」ですね。1時間あたり4千円~5千円が相場です。
よって、「単価」と「超過分の時給」を合わせた金額がフリーランスSEの1カ月の稼ぎということになります。
忙しくて残業代がたくさん出るようなプロジェクトなら「月に160万円稼ぐ」というのも不可能ではないということです。
そもそも「単価」っていくら位なの?
派遣プログラマーの単価
キャリアによって差があるのですが、およそ月単価40~60万円辺りが相場です。ただし60万円の場合はそれ相応の残業が発生するので覚悟が必要です。
また元請けとなる派遣企業でマージンが引かれるのでプログラマー本人の手取りはこの金額より大分少なくなります。
マージンの割合は一般派遣も特定派遣もそれほど差がなく、プログラマーの場合およそ40%位の為、実際に派遣プログラマーに給与として支払われる金額は月あたり24~36万円程度になります。
フリーランスプログラマーの単価
フリーランス(個人事業主)プログラマーの月単価基準は60万円と言われています。
ただしフリーランスの場合プログラマーの実績とスキルによって単価は大幅に変動します。
派遣企業に所属するプログラマーとの最大の違いは、中間マージンを搾取されないので契約単価がそのまま収入になる点です。
自分で仕事を探し契約を結ぶことが出来れば、派遣社員のプログラマーより多くの収入を得ることが可能となります。
Javaプログラマーの単価
Java言語は習得がしやすく汎用性が高い言語です。ネット上で動作するソフトウェアも開発可能。
Javaプログラマーとはこの言語を用いて様々なシステム開発するプログラマーのことです。
Javaプログラマーの月単価は50~70万円程度です。
対象となる開発案件により単価は上下し、WEBやスマートフォン向けのシステム開発案件は単価が高額になります。
フリーランスSEの単価
フリーランスSEの単価は一般的に「月60~90万円」が相場です。
感覚的には東京では80万円以上、地方都市では70万円以上が高単価の基準と言ってよいでしょう。
これが案件のプロジェクトリーダーとなる上級システムエンジニアになると100~120万円程度です。
サーバー系フリーランスエンジニアの平均時間単価
サーバー系フリーランスエンジニアの平均時間単価は2000~5000円となっており、クラウドソーシングサイトで受注する際の価格設定は以下のようになっています。
ソフト系開発:時間単価2000~4000円
スマホアプリ開発:時間単価2000~5000円
プロジェクトマネージャー(常駐):時間単価3000~6000円
全国の案件に携われる一方で関東圏での打ち合わせが必要な事もあり、その分の経費を負担しなければならない可能性もあります。
目先の報酬だけではなく必要経費も含めて価格設定をすることが重要です。
WEB、DTPなどの「デザイナー案件」の相場
また、WEB、DTPなどの「デザイナー案件」の相場は以下のようになっています。
バナー作成:5000円~
ロゴ作成:1万円~
WEBデザイン:デザインのみ5万円~、コーディング含む10万円~
チラシデザイン:2万円~
デザイン案件の相場は、デザインの使用意図や使用範囲などにより大きく変動します。
加えて大手企業と取引する場合は、デザインが一つの媒体に留まることなくクロスメディア展開されることも多いので、一つの案件が安定収入に繋がるチャンスもあります。
また、何度も修正を強いられるケースもあります。それらの時間も含めて価格設定をすることが求められます。
「ライター職」の相場
WEBライティング:1文字0.5円~
雑誌ライター:1契約5000円~
取材ありライティング:一契約10000円~
ライターの一番の仕事は知識を使って「担当者やその先にいる人々に情報を伝えること」にあります。
そのため的確に必要な情報をピックアップし、必要な範囲の情報提供ができれば単価アップも見込めます。
単価アップ、その秘訣とは
契約金の見直しをしやすい時期はやはり一つの契約が終了し、お互いに業務の実績を作ったあとが一番可能性があり、その他、クライアントの決算期などが挙げられます。
その時期に契約金の交渉に入ると意外とスムーズに単価アップを検討してもらえるケースが多いのですが、それには普段から定期的なクライアントとのコミュニケーションが必要です。
フリーランスを守る為、安易に値下げ交渉には応じない。
金額提示をした際に「値下げ交渉」をされることは少なくありません。
しかし「安易に値下げ交渉に応じない」ことが、長期的にみると単価アップに繋がることを忘れないでください
(フリーランスのダンピングを避けるための仲間基準8万円~・最低基準6万以上 )
もちろん、その時その時で臨機応変に対応する感覚は必要です。
「様々な自分の付加価値を提示できるよう自分磨きを続ければ単価アップ交渉は可能」という点を頭の片隅においてくださいね。
まとめ
一般的にフリーランスエンジニアとして成功すれば年収は会社員時代の2倍は稼げるといわれています。
多くの案件から「単価」や「仕事内容」を比較することで、さらに条件の良い案件が見つかる可能性が高い「案件情報サイト」を利用することもよい方法です。
自分の腕一本で単価アップを実現できるのも、フリーランスならではの魅力!
正当な評価・報酬をもらってイキイキと仕事をし、今まで培ってきた実力を遠慮なく発揮できるそんな姿を想像してみてください。
人生は一度きりです。 後悔のない人生を歩んでくださいね。
あとは行動するかしないか、それだけです。