「クラウドソーシング」とは?

フリーランスの強い味方「クラウドソーシング」

2005年に提案された比較的新しい仕事の形態で、クラウド(Crowd)は群衆、ソーシング(Sourcing)とは業務委託という意味です。

日本で現在行われているクラウドソーシングの主なものは、インターネット上のサイトにメンバー登録し、それからサイトに公開・募集されている案件を探して契約をする形です。

多くの方が本業でも副業としても働くことができ人気があります。

これからフリーランスで働いて行こうとしているあなたに、「クラウドソーシングの特徴とメリットデメリット」について紹介します。

クラウドソーシングの案件には3つの種類があります

タスク形式

超初心者の方にお勧めです。

「タスク形式」では、クライアントは大勢の受注者に向けて案件を公表します。

1時間以内に指定の作業を行い、クライアントの承認を待ちます。

承認されたら報酬が支払われる仕組みです。

プロジェクト形式

クライアントと個別に契約をしてから作業を進めるのが「プロジェクト形式」です。

納期が決められているので、クライアントと話し合って納品スケジュールを組みます。

報酬はタスクよりもやや高額で、記事の作成なら1,000文字前後で700円~1200円位です。

クライアントと継続した関係を築くことができれば、単価もアップする傾向にあります。

コンペ形式

クライアントの公募に対して、作品を応募します。

複数の応募者の中から選ばれた作品に対して、指定の報酬が支払われます。

デザインやネーミングなどのクリエティブが得意な人なら、「コンペ形式」を活用してみましょう。

クラウドソーシングのメリット

好きな仕事を選べる

クラウドソーシングなら、さまざまな仕事のジャンルがあり、それぞれ数百件〜数十万件の仕事があり、自分の取り組みたい仕事を選んで応募できます。

応募して、テストを行いクライアントからOKをもらえば、実際の仕事を受注できます。

自分の好きな仕事を選んで取り組めるので、得意な知識やスキルを活かせます。

24時間いつでも好きな時間に働ける

クラウドソーシングの各仕事には納期がありますが、作業時間の決まりはほとんどありません。

そのため、自分の好きな時間、空いている時間に仕事に取り組め、時間の有効活用が可能です。夜型の方でも問題ありません。

好きな場所で働け、職場に出社しなくて良い

クラウドソーシングの仕事は、インターネット環境とパソコンがあれば、さまざまな場所で仕事ができます。

出社がないので、朝起きて自宅のデスクが仕事場になります。

旅行に出掛けても旅行先から取り組むことが出来、仕事を止める心配もありません。

仕事の受注がしやすい

クラウドソーシングの仕事は大半がオンライン上で成立します。面接もスカイプなどを使います。

オンライン上で仕事を探し、クライアントとメールのやり取りやテストを受けて受注します。

仕事の受注もスピーディーで簡単にできます。

クラウドソーシングのデメリット

報酬単価が低い

クラウドソーシングのデメリットの1つは、報酬単価が安いことです。

例えば記事制作であれば、1文字0.2〜0.3円などの安い仕事もよくあります。

この場合、1,000文字のライティングで200〜300円、2,000文字のライティングで400〜600円です。

ライティングの早い方でも調べながら記事制作をするので、1時間で2,000文字作れば良い方です。

その報酬が400〜600円なら、他のアルバイトをした方がよっぽど稼げます。

すべてが安いわけではありませんが、そういった案件が大半を占めています。

手数料がかかる

利用するクラウドソーシングサイトや仕事のジャンルにもよりますが、基本的には利用手数料がかかります。

報酬額に応じて変わる場合もありますが、概ね20%の手数料です。

2万円報酬の仕事をしても、実際に貰えるのは手数料20%を差し引いた16,000円です。

1ヶ月で20万円の報酬の仕事をしたとしても、手元に入るのは16万円です。

手数料が大きいので、多くを稼ぐには大変ですよね!

実績を積むまで良い条件の仕事を受注しにくい

クラウドソーシングでは多くの仕事が掲載してあり、受注するユーザーも多く存在します。

仕事を発注するクライアント側は、質の高い仕事を求める為、競争率も高く、ある程度の仕事の経験・実績を積むまでは、なかなか希望通りの仕事は受注できないことも多いです。

問題のあるクライアントもいる

クラウドソーシングは、多くの企業や個人の発注者がいます。

なかには、仕事を納品しても報酬を支払わないクライアント、連絡の途絶えるクライアントなど、素性が分かりにくい分、さまざまな企業・個人がいます。

クラウドソーシングを装い、応募者に何かを買わせるというクライアントも存在します。
(クラウドソーシング側でも監視を強化してはいます)

サイトによっては、発注者の評価やレビューが見られ、どんなクライアントかを事前に確認できるようになっています。

「アウトソーシング」と、どう違うの?

大枠ではアウトソーシングはあくまで「企業と企業」といったイメージがつきまといます。

・個人企業に関わらず外注して仕事を進めるのが「アウトソーシング」

一方クラウドソーシングは、企業間の取引のみならず、「企業と個人」または「個人と個人」といった幅広い取引を可能にするといった違いがあります。

・1つのプロジェクトにおいて作業する人を複数募り、協力しあいながら仕事をするのが「クラウドソーシング」

それではサイトに登録してみましょう!

登録したら、さっそく案件をやってみよう!となりがちですが、プロフィールが充実していないと、案件に応募してもまず通りません。

プロフィールを全て埋める

クラウドソーシングの場合、対面ではないので仕事する相手の顔が見えません。

ですから、「この人は安心できるな」と思ってもらえるかが鍵になります。

「どんな人か」「どんなことが出来るか」がわかるように書くと良いです。
(他の人のプロフィールを参考にしても良いでしょう)

プロフィール画像を設定する

写真なしだと、何も設定していない=本気度がない!と思われがちなので、すぐに変えた方がいいです。

「初心者です」は書かなくていいです

プロフィール上に「ライティング初心者です」とかは必要ないです。

「学生時代レポートを書くのが得意だったので、伝わりやすい文章が書けます」とか、「文章を書くのが好きです」とか書いてある人の方が、仕事を頼みたくなりますよね。

認証も全て済ませる

本人確認書類提出・機密保持確認・電話確認申請等、認証を済ませましょう。

案件の探し方

プロフィールを完成させたら、案件を探します。時間をかけずいかに効率よく良い案件を探せるかが鍵になります。

タスクはいつまでもやらない

タスクとプロジェクトとコンペと3種類仕事の獲得方法がありますが、タスクに関しては、始めたばかりの時に実績を作る為、またはライティングを経験するために1~2回やるのはいいですが、単価が低いのでいつまでもやらない方が良いでしょう。

タスクに依存していると、いつまでたっても稼げません。

文字単価1円以下の案件には手を出さない

単価0.3円の案件と単価1.5円の案件だったら、同じ文字数で稼げる額が5倍違ってきます。

文字単価が低いとハードルも下がり、書きやすいという側面もありますが、逆に文字単価が高ければ緊張感を持って執筆できるので、上達もしやすいのです。

効率の為にも、上達の為にも、文字単価1円以上の案件を狙うことをオススメします。

新着案件をチェックする

案件を探すときは、新着案件から探すようにしましょう。

新着案件の場合、提案しているライバルが少ないからです。

時間が経つにつれて他の提案者も多くなるので、早く提案した方がクライアントに見てもらえる率が高くなります。

案件の提案

案件探しまでできたら、次は提案です。

プロフィールと同様、クライアントは提案文を見て仕事を発注するか判断します。

内容の薄い提案や、指示と違う提案をしている。などは論外で弾かれます。

クライアントの胸に突き刺さるような提案文を考えましょう。

提案文のフォーマットを作る

毎回提案文を1から作るのは時間が掛るので、提案文のフォーマットを作り置きしておく。自分らしく、見やすくて熱意の伝わる提案文を3種類ぐらい作っておくとよいでしょう。

提案が通ったあとにクライアントの方から再度条件の提示や擦り合わせがあり、それに合意し「承諾」してはじめて仕事が発注されます。
 
提案が通り過ぎて仕事が自分の力では間に合いそうもないと思った時は、正直に「他の応募案件が通り、手一杯になってしまったので今回はお断りします」と伝えて断ることも大切です。

はじめは単発案件、しばらくしたら継続案件を狙う

実績は1プロジェクト毎につくので、はじめのうちは実績が早く作れる単発案件が狙い目です。

ある程度実績がたまってきたら、継続案件を狙いましょう。

まとめ

クラウドソーシングは誰でも利用することが出来るため相場の分からない依頼者・受注者も混在しています。

最初は文字単価も低くなりがちでしょう。

ただ、一件ずつ、確実にこなしていくことで、単価交渉が出来たり、依頼者から継続のお願いがきたり、単価を上げる話が舞い込む可能性だってあります。

世の中にはクラウンドソーシングだけで生計を立てている方も大勢います。

最初はみんな初めてだったはず。クラウンドソーシングは自分次第で、非常に有効な収入源になります。

国内のクラウドソーシング会社は約30社程あります。

1社に絞って登録をせずに何社か登録をして、自分に合うものを探すのもいいと思います。

とりあえず国内大手のランサーズとクラウドワークスの2つに登録するのが無難かもしれません。